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脱サラ英語教師

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【書評】高校教師のためのアクティブ・ラーニング by 西川純

高校教師のためのアクティブ・ラーニング

西川純 東洋館出版社 2015-10-09
売り上げランキング : 147711
by ヨメレバ

高校教師のためのアクティブ・ラーニング by 西川純

アクティブ・ラーニングという言葉は聞いたことがありましたが、意味がよくわかっていなかったので、この本を読んでみました。


【WHAT】アクティブ・ラーニングとは

アクティブ・ラーニングとは、何なのか。文部科学省のHPにもある説明を引用しました。

教員による一方向的な講義形式の教育とは異なり、学修者の能動的な学修への参加を取り入れ た教授・学習法の総称。学修者が能動的に学修することによって、認知的、倫理的、社会的能力、 教養、知識、経験を含めた汎用的能力の育成を図る。発見学習、問題解決学習、体験学習、調査 学習等が含まれるが、教室内でのグループ・ディスカッション、ディベート、グループ・ワーク 等も有効なアクティブ・ラーニングの方法である。

※ 主体的な学習を、「学修」という言葉で表現しています。

[用語集 - 文部科学省より](http://www.mext.go.jp/component/b_menu/shingi/toushin/__icsFiles/afieldfile/2012/10/04/1325048_3.pdf)


ポイントは、「教員による一方向的な講義形式」をしないで、「学修者の能動的な学修への参加を取り入れた」授業を展開することが教員に求められているということです。

言っていることは、なんとなーくわかりますよね。ただ、実際にアクティブ・ラーニングを取り入れた授業をやってみろと言われたら、「どうしよう」となってしまいそうです。

この本では、実践例も最後の方に書かれているで、参考にしてみると良いでしょう。


【WHY】なぜアクティブ・ラーニングが必要なのか?

国際的にも活躍できる人材を早急に養成しよう


としているからです。

これからの社会では、どんな知識を持っているかということよりも、その知識をどのように使うかということが求められています。

そのような力を身につけるためには、今までの一方向的な授業よりも、生徒同士が主体的に話し合い、協力し合うことを促す授業をすることが求められています。


【HOW】どのようにアクティブ・ラーニングを行うか?

この本では、「国語・数学・英語・理科・地歴・公民」の実践例が掲載されています。

ここでは、英語の実例を1つだけ紹介します。


文法のアクティブ・ラーニング

文法学習では、誤聞訂正問題を課題とすることが多いです。

  1. He arrived Kyoto.
  2. He reached at Kyoto.

~ 略 ~ 英文が誤っていることを説明するためには、自動詞と他動詞の概念を理解していなければなりません。~ 略 ~ 授業では生徒同士で説明させる


このように、自動詞と他動詞の説明を教師が一方的にするのではなく、生徒に自分で参考書を読ませ、生徒同士で確認させます。

教師としては、自分が授業で伝えないと心配かもしれませんが、生徒としては、教員が一方的に話しているよりも印象に残るかもしれませんね。ぼくも次の授業から試してみようと思います。


【補足】自習とアクティブ・ラーニングの違い

「集団」というものをどこまで意識するかということだと思います。自習では、自分の学習を進めることが目的となり、集団が意識されることはほとんどありません。これに対して、「学び合い」をもとにしたアクティブ・ラーニングでは、集団に対して語りをし、集団に対して成果を求めます。「学び合い」の基本コンセプトである「一人も見捨てない」ということです。


ぼくの心に響いたコトバ

成績を上げるために何が必要でしょうか?多くの教師は、よい教材、よい指導法だと思っています。違います。本人が学ぶ気になるか否かです。

これは本当に大事。ついつい、教員は教材研究に時間を割いてしまいますよね。ただ、自分の好きだった授業を思い出してみると、生徒が勉強のやる気になるような話をしてくれる先生の授業が一番好きでした。自分がやっている授業を、自分が受けたら楽しいか考えてみるという視点を持つことも大切だなーと思いました。


一斉指導は決して絶望的ではありませんでした。正確で深い「読み」を講じ、ときには物知り顔でうんちくを語り、見学に来てくださった先輩の先生方に「安定している」と言っていただける程度のそれなりの授業をコンスタントに続けていました。

やる気のある先生ほど、こういった授業をしてしまってると思います。「安定している」ことは悪いことではないけど、自分としては本当にそれで良いのかなと考えてしまいます。


予習をしてこなければ絶対に全員達成できないような課題設定をしています。

ぼくの英語の授業では、英文和訳をして、新出単語を辞書で調べてくるようにと生徒に言っています。みんな予習をしてくれば良いですが、実際はそうもいきません。やってこない生徒には、ちょっと厳しめに指導していますが、この本を読んで、このままで良いのだろうかと思いました。課題設定を変えていくなど修正が必要かなーと感じました。


まとめ

教員歴1ヶ月と短く、まだまだ自分の授業は甘いなーと感じました。

闇雲に教材研究をするのではなく、積極的に新しい授業方法などを学んで、生徒の能力をアップできるような授業にしていきたいですね。

今回の記事を読んで、お気づきになった点などありましたら、コメントお願いします。

高校教師のためのアクティブ・ラーニング

西川純 東洋館出版社 2015-10-09
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